モンハン,ストリートファイターで有名なカプコンってどんな会社なの?

モンハンの愛称で有名なモンスターハンターやバイオハザードなど人気ゲームを輩出し続けるゲーム会社「カプコン」。カプコンのゲームをやったことがある方は多いのではないでしょうか?

また、ストリートファイターに熱中した方も多いのでしょう。しかし、カプコンのゲームについて詳しく知っている方でも、カプコンという会社について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?

そこで今回はカプコンについて説明をします。わかりやすく説明しますので是非株式投資や企業研究の参考にしてください。

1. 会社概要

カプコンの沿革を見ていきましょう。
1979年:電子応用ゲーム機器の開発・販売を目的として、大阪府松原市にアイ・アール・エム(IRM)株式会社として設立。

沿革

1979年:電子応用ゲーム機器の開発・販売を目的として、大阪府松原市にアイ・アール・エム(IRM)株式会社として設立。

1983年:販売部門を担当する会社として、大阪市平野区に株式会社カプコン(旧)を設立。

1984年:第一作目として業務用ビデオゲーム『バルガス』を発売した。

1985年:業務用ゲーム『魔界村』を稼働。後にファミリーコンピュータにも移植してこちらも大ヒット。家庭用テレビゲーム第一弾としてファミリーコンピュータ用ゲームソフト『1942』を発売。

1987年:業務用ビデオゲーム『ストリートファイター』を発売。家庭用ゲームとしてファミリーコンピュータ用ゲームソフト『ロックマン』を発売。

1989年:サンビが日本カプセルコンピュータおよびカプコン(旧)を吸収合併し、株式会社カプコンに変更した。

1990年:株式を社団法人日本証券業会へ店頭銘柄として登録。業務用ゲーム『ストリートファイターII』を稼働。大ブームを巻き起こした。

1992年:『ストリートファイターII』を家庭用ゲーム機としてスーパーファミコンに移植し、大ヒットとなる。

1993年:株式を大阪証券取引所市場第二部に上場。

1996年:家庭用ゲームとしてPlayStation用ゲームソフト『バイオハザード』を発売。記録的なロングセラーを達成して、サバイバルホラーゲームとして大きなムーブメントを起こした。

2000年:株式を東京証券取引所市場第一部に上場。

2002年:ハリウッド映画『バイオハザード』が公開。全世界で1億200万米ドルの興行収入を達成。

2004年:PlayStation 2用ゲームソフト『モンスターハンター』を発売し大ヒット。さらに、第8回CESA GAME AWARDSにおいて最優秀賞を受賞した。

2015年:『モンスターハンター4G』がシリーズ初の海外100万本を出荷し、累計300万本を突破。

2. 事業の特徴

カプコンの事業セグメントは4つです

それぞれのセグメントについて詳しく説明します。

① デジタルコンテンツ事業

当事業におきましては、第3四半期における新作タイトルの発売はありませんでしたが、当社コンテンツを戦略的な価格施策をもとにグローバルでの長期販売を推し進め、211の国・地域に301タイトルを販売しました。

当期に発売しました『バイオハザード ヴィレッジ』(プレイステーション 5、プレイステーション 4、Xbox Series X|S、Xbox One、パソコン用)および『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』(Nintendo Switch、パソコン用)の販売は好調に推移し、2017年発売の『バイオハザード7 レジデント イービル』も累計販売本数1,000万本を突破するなど、シリーズの過去タイトル等を中心としたリピートタイトルの販売拡大が業績に貢献しました。

これにより、年間計画販売本数3,200万本に対して、当第3四半期連結累計期間における総販売本数は2,580万本を達成し(前年同期は1,980万本)、特に採算性の高いデジタル販売が続伸したことにより、収益を押し上げました。

また、欧州で約40年続く歴史的なゲームアワードである「Golden Joystick Awards 2021」において、当社が「スタジオ・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞するとともに、『バイオハザード ヴィレッジ』も最優秀賞「アルティメット・ゲーム・オブ・ザ・イヤー賞」のほか、「PlayStation ゲーム・オブ・ザ・イヤー賞」、「ベスト・オーディオ賞」、「ベスト・パフォーマンス賞」を受賞し高い評価を得ました。加えて、前期発売の『モンスターハンターライズ』(Nintendo Switch用)は、「東京ゲームショウ2021 オンライン」において「日本 ゲーム大賞2021」年間作品部門で大賞を受賞するとともに、本年1月13日にパソコン向けにも発売するなど、さらなるユーザー層の拡大に弾みをつけました。

モバイルコンテンツにおいては、当社主力IPを用いたライセンス収益が利益に貢献しました。この結果、売上高は704億53百万円(前年同期比43.9%増)、営業利益は358億94百万円(前年同期比44.8%増)となりました。

② アミューズメント施設事業

当事業におきましては、昨年9月の緊急事態宣言の解除による来店客数の回復に加え、既存店の効率的な店舗運営と新業態での出店効果および最新のキャラクターグッズなどの導入により収益拡大を図り、前年同期比で増収増益となりました。

当第3四半期連結累計期間において、昨年6月に「プラサカプコン ミッテン府中店」(東京都)および昨年7月に「MIRAINO イオンモール白山店」(石川県)の2店舗をオープンするとともに、昨年5月に1店舗を閉鎖しましたので、施設数は42店舗となっております。

この結果、売上高は89億92百万円(前年同期比28.1%増)、営業利益は4億19百万円(前年同期比383.4%増)となりました。

③ アミューズメント機器事業

当事業におきましては、厳しい市場環境の中、新機種『モンスターハンター: ワールド 黄金狩猟』を昨年12月に発売しました。

また、前期に投入した『バイオハザード7 レジデント イービル』は、市場での長期稼働 を受け、リピート販売に努めました。この結果、売上高は49億37百万円(前年同期比26.4%減)、営業利益は19億32百万円(前年同期比20.5%減)となりました。

④ その他事業

その他事業につきましては、当社タイトルのブランド価値向上に向け、引き続き、主力IPを活用した映像化やキャラクターグッズ展開などに努めました。 昨年11月には海外を皮切りに、映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が公開されました。

一方、eスポーツにおいては、グローバル規模でのユーザー層の裾野拡大に向けた施策を推し進め、第3四半期においてはチームオーナー制を導入したチームリーグ戦「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」を昨年10月から開催したほか、米国で開催したチームリーグ戦「ストリートファイターリーグ: Pro-US 2021」も熱戦が繰り広げられました。

この結果、売上高は37億81百万円(前年同期比74.2%増)、営業利益は15億49百万円(前年同期比79.8%増)となりました。

3. 会社規模

時価総額:930億円 (2022年4月28日現在)
純資産総額:1207億円 (2021年3月末)
従業員数:3287人 (2021年9月期)
資本金:332億円 (2021年3月末)

4. 業績

【15.4%増収、23.7%営業増益】
22/3期の連結業績予想を上方修正。売上高1000 億円→1100億円(前期比15.4%増)、営業利益420億円→428億円(同23.7%増)、経常利益420億円→443億円(同27.1%増)、純利益300億円325億円 (同30.4%増)。

主力事業であるデジタルコンテンツ事業において、 シリーズ最新作「バイオハザードヴィ レッジ」 や 「モンスターハンター」シリーズのRPG作品 『モンスターハンターストーリー ズ 2 ~破滅の翼~」 が順調に推移。

前期発売の「モンスターハンターライズ」を今年1月にパソコン向けに発売したことに加え、 主力シリーズの過去タイトルなどを中心としたリビートタイトルが安定した人気と第4四半期に実施したセールの相乗効果により販売拡大し、売上高は前回発表予想を上回る見通しです。

営業利益、経常利益、純利益についても、いずれも計画を上回る見込みです。 2021年4月より全世界のデジタル販売機能を同社に集約し、 販売分析に基づいた価格戦略等をグローバル規模で推し進めた結果、 売上高、営業利益、経常利益、純利益は、 いずれも前期から増加する見込みです。

ではカプコンの過去の業績も見ていきましょう。

<百万円>

決算期 売上高 営業益 経常益 最終益 修正1株益 1株配
2018/03 94,515 16,037 15,254 10,937 50 60
2019/03 100,031 18,144 18,194 12,551 57.7 35
2020/03 81,591 22,827 22,957 15,949 74.7 45
2021/03 95,308 34,596 34,845 24,923 116.7 71
2022/03 110,000 42,800 44,300 32,500 152.2 46

このように安定的に高い実績を上げていることがわかります。今後もモンハンのような大ヒットゲームが出れば大きく業績を伸ばす可能性があります。株価は過去最高値を更新していますが、今後もさらなる進捗が期待できます。

5. 財務分析

株式投資や企業研究を行う上で財務分析は非常に重要です。

いくら成長が期待できる企業でも財務基盤が安定していなければ、安定的な経営はできないからです。

財務基盤は企業にとって非常に重要なものになりますのでしっかり確認するようにしましょう。

財務分析を行う方法は様々ですが、一般的には「成長性」「収益性」「安全性」の3つの側面を見るべきだといわれています。

それではカプコンの財務基盤を「成長性」「収益性」「安全性」から見てみましょう。

(1)成長性

成長性は一般的には増収率 (売上がどれくらいのびているかを示す指標)で判断されます。 年20%以上の増収率を達成していればかなり優秀であるといわれています。 カプコンの2021年の売上高は953億円に対し2022年の売上高は1100億円と増収です。伸び率は115%とこの規模の会社としてはかなり優良でしょう。

(2)収益性

最終利益は2021年が249億円、2022年は325億円の黒字です。こちらも伸び率は130%とかなり順調です。

3)安全性

安全性は自己資本比率が高いと良いとされています。安全性が高いとされている目安は33%です。吉野家の自己資本比率は、65.3%です。安全性もまったく問題ありません。

6. トピック:カプコン純利益3割増で最高~22年3月期、モンハン好調

カプコンは4月21日、2022年3月期の連結純利益が前の期比30%増の325億円になったと発表。

従来予想を25億円上回り、 過去最高を更新しました。 21年5月に発売した「バイオハザード」 の新作が21年12月末までで570万本売れたほか、利益率の高いダウンロード販売が増えて採算が改善しました。

年間配当は46円と従来予想より10円積み増す。 同社は21年4月1日付で1株を2株に分割しており、 前の期実績に比べて実質10.5円の増配となります。

売上高は15%増の1100億円になりました。従来予想は5%増の1000億円。 21年3月にニンテンドースイッチ向けに発売した「モンスターハンターライズ」 が売れたほか、1月に発売した同作のパソコン (PC) 版も海外で伸びました。 旧作品も好調でした。過去作品をダウンロードしてPCで遊ぶ動きが広がり、17年発売のバイオハザード前作が21年4〜12月期に150万本超売れました。22年3月期のソフト販売のうち半数以上が旧作だったとみられます。

ゲームセンターなどアミューズメント施設事業の売上高も前の期を上回ったもよう。新型コロナウイルス下で時短営業する店舗もありましたが前の期よりも行動制限の影響が小さかったです。

同社は23年3月期から正社員の平均基本年収を昇給分も含めて30%増額。初任給も22年4月入社から23万5000円と前年より4万7500円引き上げました。 優秀な開発者を呼び込み、 質の高い新作開発につなげたい考えです。

7. 今後の業績

カプコンの業績は非常に好調です。コロナウィルスが収まり初めてとはいえ、ゲームの中を引き続き高く今後も安定的な業績が期待できそうです。

また、カプコンはバイオハザードやストリートファイター、モンスターハンターなど様々なメガヒットゲームを作成しています。

非常に技術が高い会社であり、今後もメガヒットゲームを作る可能性は十分といえるのではないでしょうか。

株価が過去最高値を更新している状況ですがさらなる上昇が期待できそうです 。

8. まとめ

今回は、ゲーム会社のカプコンについて説明をしました。

カプコンのゲームをしたことがある方も多いのではないでしょうか。

カプコンは非常に高い技術力を持っており今後も期待できます。

また業績も非常に良く投資対象としても有望な会社です。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、カプコンへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。