ツイキャスの「モイ」について徹底解説!

皆さんは、ライブ配信でお気に入りに投げ銭をしたことがあるでしょうか?投げ銭をしたことがある人は年々増えており市場規模は大きく拡大しています。

ライブ配信サービスはたくさんありますが最も知名度が高いのは「ツイキャス」でしょう。しかしツイキャスについて聞いたことがある人でもツイキャスの運営会社であるモイについて知らない方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ツイキャスの運営会社である「モイ」について説明します。かなり詳しく説明しますので、銘柄選定や企業研究の役に立てていただければ幸いです。

1.会社概要

モイの沿革についてまずは説明します。
<沿革>

2012年2月:東京都千代田区において資本金10百万円でサイドフィード株式会社からの会社分割にてモイ株式会社を設立

2012年5月:完全子会社として、Moi Corporation(米国子会社)を設立

2013年11月:本社を東京都千代田区神田小川町に移転

2014年9月:本社を東京都千代田区神田小川町に移転

2015年4月:CtoCチケット販売サービス「キャスマーケット」をリリース

2015年4月:「ツイキャス」の累積登録ユーザー数が1,000万人を突破

2017年8月:「ツイキャス」の累積登録ユーザー数が2,000万人を突破

2018年6月:ユーザーが「ツイキャス」を通じて収益化できる「ツイキャス・マネタイズ」機能をリリース

2019年2月:CtoCデジタルコンテンツ販売機能を「キャスマーケット」にてリリース

2019年3月:国内事業に集中するため、Moi Corporation(米国子会社)を清算

2019年8月:ゲーム実況アプリ「ツイキャスゲームズ」をリリース

2020年3月:ユーザーが自身の配信を有料販売できる「プレミア配信」を「キャスマーケット」にてリリース

2020年7月:「ツイキャス」の累積登録ユーザー数が3,000万人を突破

2020年10月:一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)より「プライバシーマーク(Pマーク)」の付与認定

2020年11月:配信者を月額で支援できる「メンバーシップ」機能をリリース

2021年3月:ユーザーが同時にアニメを視聴しながらコミュニケーションを楽しむことができる「ツイキャスアニメ」を開始

2021年4月:配信者バーチャル化支援プロジェクト「ツイキャス100V」を開始

2021年5月:「ツイキャス」の音声SNS機能として「ツイキャス・コール」機能をリリース

2021年8月:「ツイキャス」の日本語版サービス正式名称を「TwitCasting」からカタカナの「ツイキャス」に変更

事業内容

モイが運営する「ツイキャス」は、ユーザーが、PC、スマートフォン、タブレットなどからウェブブラウザや専用のアプリを使って、動画や静止画・音声をライブ配信することができるサービスです。

ユーザーは自ら実際にライブ配信を行う配信者とそのライブ配信された動画や音声を視聴する視聴者に大別されます。ユーザーはライブ配信及びライブ配信の視聴を原則として無料で行うことができます。配信者によるライブ配信は、原則として「ツイキャス」内で全てのユーザーが自由に視聴することができます。視聴者は、ライブ配信画面内に設置されているコメント機能やアイテム機能を用いて、配信者や他の視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることが可能です。

また、配信者は、「ライブ収益」機能を通して、ライブ配信を収益化することも可能です。「ライブ収益」とは、自身のライブ配信において使用されたアイテム数や配信の録画が閲覧された回数など一定の条件に従ってモイから報酬を支払う仕組みを指します。

3. 会社規模

時価総額:171億円(2022年4月28日)
総資産:9憶4600万円(2022年1月時点)
資本金:7億6300万円(2022年1月時点)
従業員数:34人(2022年2月時点)

4. 業績

モイの業績は大きく上昇をしています。ツイキャスはものすごい勢いで伸びており、今後も大きく業績が上昇する可能性はあるでしょう。それだけライブ配信には大きな可能性があるといえます。大きなシェアを持っているツイキャスの今後が楽しみです。

決算期 売上高 営業益 経常益 最終益 修正1株益 1株配
2019/03 1,264 -12 -34 -3.1 0
2020/03 2,359 -197 -190 -193 -16.1 0
2021/03 5,479 -133 -136 -146 -12.1 0
2022/03 6,552 202 206 246 20.3 0
予2023/03 7,738 286 287 247 18.8 0

5. 財務分析

株式投資や企業研究を行う上で財務分析は非常に重要です。

いくら成長が期待できる企業でも財務基盤が安定していなければ、安定的な経営はできないからです。

財務基盤は企業にとって非常に重要なものになりますのでしっかり確認するようにしましょう。

財務分析を行う方法は様々ですが、一般的には「成長性」「収益性」「安全性」の3つの側面を見るべきだといわれています。

それではモイの財務基盤を「成長性」「収益性」「安全性」から見てみましょう。

(1)成長性

成長性は一般的には増収率 (売上がどれくらいのびているかを示す指標)で判断されます。

年20%以上の増収率を達成していればかなり優秀であるといわれています。

モイの2022年度の売上高は65億円に対し2023年度の予想売上高は77億円と増収です。伸び率は118%と大幅な増収になります。モイは毎年、大きく業績を伸ばしていますし今後も大きく伸びる可能性があります。

(2)収益性

最終利益は2022年度が2億4600万円、2023年度は2億4700億円の黒字です。微増ですが今は投資時期なのでこれから期待できます。

(3)安全性

安全性は自己資本比率が高いと良いとされています。安全性が高いとされている目安は33%です。モイの自己資本比率は、35.8%です。安全性もまったく問題ありません。

6. トピック:モイの赤松社長「スマホのライブ配信市場は成長続く」

ライブ配信サービス「ツイキャス」を手がけるモイが4月27日、東証グロースに上場しま した。

初値は公開価格(470円)を92%上回る902円で、終値は1028円。同日、東京証券取引所で記者会見した赤松洋介社長は「スマートフォンのライブ配信市場は成長を続けている」と話しました。主なやりとりは次の通り。

ー一初値が公開価格を上回りました。 「多くの方に注目してもらえたことをありがたく思う。当社のようなコンシューマー向け サービス企業では、個人投資家などの株主を増やすことはファンを増やすことに等しいと 思っている。高い期待に見合うよう、業績を伸ばしていきたい」

ー一事業の強みはどこにありますか。 「ライブ配信サービスを手掛けている。通信の遅延が非常に少ないシステムを持つのが強 みで、視聴者がコメントを書き込むと、 配信者は即座に返事を返すことができる。ツイッターなどのSNS(交流サイト)で知名度を高めた人がコミュニケーションの場として活用し ている」「視聴者はポイントを購入して配信者にギフトを贈ることができる。この際の手数料が売上高の多くを占めている。月間平均課金ユーザー数は約8万2000人で、平均課金額は約5300円。ライブ配信サービス業界における利用者数は国内トップだ」

ー一米ツイッター社が米テスラ創業者のイーロン・マスク氏に買収された場合、影響はあ りますか。 「先行きが読めないので将来リスクになる可能性は否定できない。ただ(株式の非公開化 で)ユーザーとの縁が切れるわけではないので、現時点で大きなリスクがあるとは考えてい ない」

ーー上場の狙いを教えてください。 「調達した資金でシステム投資を優先的に進めていく。そのほかユーザー満足度向上や新 規ユーザー獲得のためのキャンペーン費用にも充てる予定だ」

ー一株主還元の方針は。 「現段階では成長投資を優先したい。将来的には配当など適切に株主還元を検討していく」

7. 今後の業績

モイは、4月27日に上場しました。公開価格と同じ470円カイ気配でスタートし、その後も気配値を切り上げる展開となっていましたが、午後0時56分に公開価格を432円(91.9%)上回る902円で初値をつけました。5月6日時点の終値は903円と初値を上回っています。
IPO銘柄は大きく乱高下しがちですので、今後の動向に注目です。ただ、まさに「今」のビジネスなので今後も上昇していくのではないでしょうか?

8. まとめ

今回はツイキャスで有名な会社であるモイについて説明をしました。モイは4月下旬に上場したばかりの新しい会社です。

今後株価がどのように動くか予想は難しいですが、ツイキャスはまさに「今」のサービスです。

今後も株価が大きく上昇していく可能性は十分にあります。上場したての今、モイの投資を検討してみてはいかがでしょうか。